インタビュー開催!

神奈川県看護連盟青年部Lifeです。来たる11月22日に関東甲信越ブロックポリナビが開催されますが、ポリナビに向けて、看護の諸先輩方にインタビューを開催することにしました。第一回として神奈川県看護連盟会長奥本信子さんにインタビューさせていただきました。内容が盛り沢山なので、2部構成でお送りします。まずは第一部です。


<奥本会長はいまの役職につかれて、今年で3年目です。2年間会長をされて、取り組まれたことをお聞きしました>

看護連盟は看護協会の政策を実現するために、看護職を国会に送るという使命があります。ですから、大きな取組としては、昨年の参議院選挙活動です。看護職代表として立候補した石田まさひろさんと、神奈川県内の施設を廻り石田さんと話してもらい、石田さんを知っていただきました。また神奈川県内の議員との連携を進め県内の決起大会では石田さんが参加できないときは代理として演台に立って話しをさせていただいたり、また選挙カーでは石田さん不在のなか、神奈川県内を遊説したりと、初めてのことばかりで戸惑いがありましたが、充実していました。青年部の人も遊説に参加したんですよね。選挙結果は、目標を上回る得票数で当選し、今、石田議員は元気に活躍されています。
また、連盟の組織としての細々としたこと、たとえば、講師を依頼した時の講師料や、表彰規定など、規約を整えることも行いました。神奈川県看護連盟通信も今年の1月号からリニューアルしたんです。今までの連盟通信は連盟の話がほとんどでしたが、現場で活躍されている看護師さんの話も入れたりと、読み手のことを意識して作ってみました。発行してすぐに「読みました。面白かったです。」といった反響が寄せられたのは嬉しかったです。もっと皆さんに見てもらいたい、より連盟を身近に感じてもらいたいの一心で。ただ、会員が増えていない現状があるのが悲しいですね。連盟をもっとみなさんに知ってもらう必要があると思います、今年は施設訪問に力を入れているんです。若い看護師には、病院の中でとどまるのではなく、もっと外に出て、自分を表現してもらいたいです。表現することで今までとは違う景色が見えてくると思うので。研修の時に青年部に話してもらっているのもその一環です。青年部が楽しく活動していることを知って、連盟活動が楽しいものなんだとみなさんが知ってくれると嬉しく思います。


<奥本会長の看護人生についてお聞きしました>

学生のころは全国看護学生連盟に所属していました。実習着で駅に立ち、「看護教育は3年ではダメです。4年制が必要です。」と街頭での署名活動をしたのを覚えています。看護師になったころは『看護は専門職だ』ということを徹底的に叩き込まれたんです。ナースステーション(当時の名称は記録室)にいると怒られましたよ。看護師は患者の側にいなさいと言われて。科学的に考えることやデータの大事さを教わりましたね。リネンは3日目から菌が繁殖しだすので、週2回のシーツ交換だったり、点滴混注も医師に作ってもらうようにしてたんですよ。医師からは大ブーイングでしたけどね。平成8年に病院を移ってからポータブルトイレを初めて見たんです。ベットサイドに常にトイレがあるのは衝撃でした。食事の時も置いてあるんですよ。なので、排泄する時以外は片付けるよう言っていました。だってくつろぐ場所にトイレがあったらおかしいでしょ。患者さんによってはベットサイドにトイレがないと困るとおっしゃる方もいたので、トイレのカバーをつける工夫をしました。「普通の日常生活を送ることができる環境になればいいな」と思ってやっていました。


<若い看護師に伝えたいことをお聞きしました>

ネガティブにならないで、楽しく看護をしてほしい。仕事は楽しくやるものです。昔、循環器のDrに「仕事は楽しいものじゃないんだ」といわれたこともありますが、私はそうは思いません。楽しくどんと構えて仕事をすればいいんです。
何かやりたいことがあったらまずはやってみる。失敗してもそれは前進ですからそれと、仲間をつくっていってください。看護を語れる仲間。仲間がいればどんなことでも乗り越えていけます。


ありがとうございました。次回は奥本会長と青年部代表中野との対談の様子をお伝えします。内容は看護の将来、神奈川の看護の魅力などです。みなさんどうぞお楽しみに。